工場長 駒村 貴洋 オペレーターの腕がうちの強みです

工場長として一番に気をつけているのは、不良品を外に出さないことです。そのためにはオペレーター同士がきっちりと情報共有することが大切ですから、ミーティングなどで自分の担当ライン以外で起きた事故についても把握し、対策を共有するよう心がけています。また、当社では機械のメンテナンスに毎日かなりの時間をかけており、例えば「ここがちょっと摩耗しているから危ない」など、機械の現状を把握し作業中の機械停止や事故の防止に繋げています。
入社から35年ほどになりますが、今と比べると昔はアナログでしたね。本の厚みを測るのも手の感覚に頼っていた。それが今はデジタル化されて数字が出る。仕事はやりやすくなりましたが、機械の性能だけで製本の技術が決まるのではなく、やはりオペレーターの腕の差が大きいでしょう。当社なら分厚い本でも高速回転で製本機を稼働させられるのに、同じ機械を使っても他社さんではうまくいかない。どうやっているか見せてほしいと見学に来られるくらいです。長年の経験を継承してきた「人の力」がうちの強みですね。今後も技術が進歩して、新しい機械に変わっていっても、みんながそれを使いこなし、将来に経験を引き継いでいってほしいですね。