オペレーター/製造課長 神 佑樹 プロ集団だという意識で取り組んでいます

中綴じ製本による本作りは、付録が入ったり、加工の仕方が変わったりして本の種類が多様化し、この10年でもかなり変化してきている印象があります。当社にはそれに対応できるだけの設備がありますし、加工から出荷まで一貫して行っているので隅々まで目が届きやすく、それが品質を支える強みになっています。何よりも創業100年の実績をベースに、全員がプロ集団だという意識をもって取り組んでいることがお客様の満足に繋がっているのだと思います。同業他社様から「尾野さんの本はひと味違うね」とお褒めの言葉をいただいたこともありました。自分達の作っている本が評価されていると実感でき、この仕事をやっていてよかったという達成感を感じたものです。
我々の業界は職人の世界ではありますが、当社には「見て覚えろ」といったいわゆる職人気質の人はおらず、わからないことはそれぞれの工程のプロに丁寧に教えてもらえる環境が整っています。僕もオペレーターとして独り立ちするまで非常に勉強しやすかったですね。今後は長年培われた技術を継承するとともに、ブランド力になるような尾野製本所ならではの付加価値を付けられる本作りを目指していきたいです。